富田林駅(とんだばやしえき)は、大阪府富田林市本町にある、近畿日本鉄道(近鉄)長野線の駅。駅番号はO18。
歴史
- 1898年(明治31年)4月14日:河陽鉄道の古市 - 当駅間開通時に開業。
- 1899年(明治32年)5月11日:河陽鉄道の路線を河南鉄道が継承、同社の駅となる。
- 1902年(明治35年)3月25日:当駅 - 滝谷不動間延伸開業。
- 1919年(大正8年)3月8日:社名変更により大阪鉄道の駅となる。
- 1943年(昭和18年)2月1日:関西急行鉄道が大阪鉄道を合併、関西急行鉄道長野線の駅となる。
- 1944年(昭和19年)6月1日:戦時統合により関西急行鉄道が南海鉄道(現在の南海電気鉄道の前身。後に再独立)と合併、近畿日本鉄道長野線の駅となる。
- 1971年(昭和46年)4月1日:定期券専用自動改札機を設置。
- 1981年(昭和56年):北口開設。
- 1987年(昭和62年)10月25日:当駅から喜志駅まで複線化。複線区間において7両編成での運転を開始(ホーム有効長は8両編成分)。
- 1994年(平成6年)3月15日:8両運転開始。
- 2007年(平成19年)4月1日:ICカード「PiTaPa」使用開始。
- 2013年(平成25年)3月:南口駅前広場整備工事が完成。南口バスターミナルなどが改修。
駅構造
相対式2面2線の地上駅。古市方が複線、河内長野方が単線の行き違い駅でもある。駅の古市方・河内長野方両方に上下線間の交差渡り線がある。下り線の河内長野方に折り返し待機用の引上線があるが、踏切がある関係で有効長は5両分となっている。南北に駅舎・改札口があり上りホームへは北口、下りホームには南口が直結している。双方のホームは地下通路でつながっている。トイレは両ホームにあり、いずれも男女別の水洗式。ホーム有効長は8両分。
のりば
特徴
駅設備・営業面
- 古市駅管理の有人駅で、PiTaPa・ICOCA対応の自動改札機および自動精算機(回数券カードおよびICカードのチャージに対応)が設置されている。
- かつては当駅を管理駅として長野線の喜志駅 - 河内長野駅を管轄とする駅長が当駅に配置されていた。
- 特急券および定期券は専用の自動券売機にて購入可能であり、一部時期は窓口で購入が可能。
ダイヤ面
- 全定期旅客列車が停車しており、平日朝と夕方に大阪阿部野橋駅 - 当駅間の準急が概ね毎時2本、平日夕方に当駅始発の大阪阿部野橋行き急行が4本、平日夕方に当駅始発の古市行き普通が1本設定されている。
PL花火開催時(1953年 - 2019年迄)
8月1日に開催される教祖祭PL花火芸術では当駅が最寄り駅で、夕方16時から北口のバスロータリーなどを車両通行を禁止していた。終了直前の20時40分頃から地下通路を閉鎖して北口を古市・大阪阿部野橋方面、南口を河内長野方面専用の改札口にして、入場制限も行われている。
利用状況
2023年11月7日における1日乗降人員は11,227人である。
近年における1日乗降人員の推移は下表の通り。
駅周辺
駅北口側
- パーフェクト リバティー教団本庁
- コノミヤ富田林店
- エディオン富田林店
- ジョーシン富田林店
- 国道170号(大阪外環状線)
- 富田林税務署
- 近畿労働金庫富田林支店
駅南口側
- 富田林寺内町 - 国の重要伝統的建造物群保存地区。
- とんだばやしきらめきファクトリー - 市立の観光交流施設。4市町村コミバス(下記参照)の定期券売場も兼ねる。
- 富田林市立中央図書館
- 石川河川公園
- 富田林若松一郵便局
- 関西スーパー富田林駅前店
- 三井住友銀行富田林支店(旧河内銀行→住友銀行)
- りそな銀行富田林支店(旧富田林銀行→野村銀行→大和銀行)
- 関西みらい銀行富田林支店
- 大阪府立近つ飛鳥博物館 - 4市町村コミバス・石川線「近つ飛鳥博物館前行き」に乗車。
学校
- 富田林市立
- 富田林市立向陽台小学校
- 富田林市立小金台小学校
- 富田林市立東条小学校
- 富田林市立新堂小学校
- 富田林市立藤陽中学校
- 富田林市立葛城中学校
- 富田林市立明治池中学校
- 富田林市立第三中学校
- 大阪府立
- 大阪府立金剛高等学校
- 大阪府立富田林支援学校
- 南河内郡千早赤阪村
- 千早赤阪村立赤阪小学校
- 千早赤阪村立千早小吹台小学校
- 千早赤阪村立中学校
- 南河内郡河南町
- 河南町立かなん桜小学校
- 河南町立近つ飛鳥小学校
- 河南町立中学校
- 大阪芸術大学
バス路線
南北にバスロータリーがある。南口からは金剛バスの事業廃止を受け2023年12月21日より引き継ぎの形で運行開始された4市町村コミバスが、北口からは近鉄バスの路線バスが発着。
南口
近鉄バス・南海バスの乗合バスおよび河南町・千早赤阪村の自家用有償旅客運送。近鉄バスと南海バスの運行便は交通系ICカードの利用が可能。停留所名は「富田林駅」。
金剛バス運行時代の南口バスロータリー完成までは、バスは南口駅舎脇に後退で入線し、同時に複数の行先が発車していく独特の方法をとっていた。のりばは行先別に4つに分かれていた(以前は5つに分かれていた)。
北口
停留所名は「富田林駅前」。一般路線のほか、3番のりばからは金剛連絡所前へのレインボーバスが発着。
通学バス
下記の各学校への直通通学バスが、北口直近から発着している。
- 桃山学院大学(南海バス374V系統として運行) - 北口ロータリーを出た先に停留所を設置
- はつしば学園小学校
- 初芝立命館中学校・高等学校
- 帝塚山学院泉ヶ丘中学校・高等学校
隣の駅
- 近畿日本鉄道
- O 長野線
- ■急行・■準急・■普通
- 喜志駅 (O17) - 富田林駅 (O18) - 富田林西口駅 (O19)
- 1920年(大正9年)までは喜志駅と当駅の間に宮ノ前駅が存在した。のちに移設のうえ旭ヶ岡駅として再開業し1974年(昭和49年)に廃止された。
- ■急行・■準急・■普通
脚注
記事本文
注釈
出典
利用状況
近畿日本鉄道
大阪府統計年鑑
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
外部リンク
- 駅の情報|富田林 - 近畿日本鉄道




