第87回天皇杯全日本サッカー選手権大会(だい87かい てんのうはいぜんにほんさっかーせんしゅけんたいかい)は、2007年(平成19年)9月16日から2008年(平成20年)1月1日まで開催された天皇杯全日本サッカー選手権大会である。
この大会は鹿島アントラーズが7年ぶり3度目の優勝をはたした。
スケジュール
トピックス
- 今大会よりAFCチャンピオンズリーグ(ACL)の出場権の扱いが改正され、2005年のACLから2008年のACLまでは2年度前の天皇杯優勝チーム(=第83回大会 - 第86回大会)に出場権が与えられていたものを、2009年のACL以降は前年度(=第88回大会)の天皇杯優勝チームに出場権が与えられることとなった。そのため、今大会で優勝してもACLの出場権は得られない。なお今大会で優勝した鹿島アントラーズは、これとは別に2007年のJ1を優勝したことにより2008年のACLへの出場権を得ている。
- 静岡県代表で日本フットボールリーグ(JFL)所属のHonda FCが、3回戦から5回戦まででJリーグ勢3チームを破り、都道府県代表として初めて準々決勝に進んだ。
出場チーム
J1リーグ
J2リーグ
JFL
- 佐川急便SC(初出場)
大学
- 流通経済大学(2年連続4回目)
都道府県代表
試合
1回戦
2回戦
3回戦
4回戦
5回戦
準々決勝
準決勝
決勝
決勝に進出したのは、2007年J1覇者・鹿島アントラーズと、J1・J2入れ替え戦に敗れJ2降格が決まったサンフレッチェ広島であった。
試合は、8分、小笠原のパスを受けたDF内田篤人がFWマルキーニョスとのワンツーから右サイドを駆け上がりそのままシュート、これが決まって鹿島が先制点を挙げる(ちなみにこれが内田の2007年シーズン唯一の公式戦での得点だった)。追加点こそ奪えなかったものの、鹿島が優勢のまま前半を終える。
後半に入ると、広島はボランチにいた森崎浩司をトップ下に上げ、両サイドバックの駒野友一・服部公太を起点にした攻撃を増やして攻勢に出るも鹿島の守備陣を崩せず、逆に後半ロスタイム、守備固めのために途中出場した鹿島のDFダニーロがだめ押し点を挙げ、2-0で鹿島が7年ぶり3度目の天皇杯を手にした。
鹿島はシーズン二冠、通算11冠目のタイトル獲得となった。一方、広島はJリーグ発足後これが4度目の決勝進出だったが、またも苦杯をなめる結果となった。なお、リーグ覇者の鹿島が天皇杯も獲得したため、XEROX SUPER CUPには当時のレギュレーションにより天皇杯準優勝者として広島が出場することになり(すなわち試合前の時点でスーパーカップの組み合わせは事実上決まっていた)、このときは広島が雪辱を果たしている。
- この節の出典
- 【第87回天皇杯決勝 広島 vs 鹿島】鹿島レポート:内田とダニーロが大一番で今季初ゴール! 終始余裕ある戦いぶりで鹿島が今季2冠、クラブ11冠目を獲得! - J's GOAL 2008年1月2日付けニュース
- 【第87回天皇杯決勝 広島 vs 鹿島】広島レポート:J1王者の前に屈した広島。しかし、この悔しさを、強い勝利への想いを持ち続けたい。失った誇りを取り戻し、サポーターと笑い合うために - J's GOAL 2008年1月2日付けニュース
関連項目
- 2007年のサッカー
- 2007年のJリーグ
- 2007年のJリーグカップ
- 第9回日本フットボールリーグ
外部リンク
- 第87回天皇杯全日本サッカー選手権大会(日本サッカー協会)(2021年1月17日閲覧)




