第79期本因坊戦(だい79きほんいんぼうせん)は、2024年に実施された第79期の七大棋戦「本因坊決定戦」で、第78期本因坊である一力遼と、挑戦者余正麒の両者が、挑戦手合により本因坊のタイトル(第79期)を争った。結果は、一力が3-0で勝利し、本因坊位を防衛した。
本棋戦の主催は毎日新聞社、日本棋院および関西棋院、特別協賛は大和証券グループ本社。今期から挑戦者決定リーグが廃止となり、タイトルマッチも七番勝負から五番勝負へと変更された。
方式
- 参加棋士 : 日本棋院・関西棋院の棋士。
- 予選は、日本棋院と関西棋院それぞれで、予選C・B・Aを行い、その勝ち抜き者による合同の最終予選で12名の本戦参加者を決める。
- 本戦、前期シード者と最終予選から勝ち上がりの12名の計16名によるトーナメント方式で挑戦者決定。
- コミは6目半
- 持時間は本戦・挑戦手合ともに各3時間。
- 優勝賞金 850万円
本戦
- シード出場者(4名)
- (前期挑戦手合 敗者)井山裕太王座(碁聖)
- (前期挑戦者決定リーグ 上位3名)許家元九段、芝野虎丸名人(十段)、余正麒八段
- 最終予選からの進出者 (12名)
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- 1組:洪爽義 五段 / 02組:村川大介 九段 / 03組:_小池芳弘 七段 / 04組:平田智也 八段
- 5組:_本木克弥 八段 / 06組:富士田明彦 七段 / 07組:上野愛咲美 五段 / 08組:志田達哉 八段
- 9組:_関航太郎 九段 / 10組:小山空也 五段 / 11組:瀬戸大樹 八段 / 12組:結城聡 九段
(下線の側が先手 / ○:先手勝ち / ○:後手勝ち / ●:先手負け / ●:後手負け)
16名のトーナメントを勝ち抜き、余正麒が初の挑戦権を獲得した。関西棋院所属の棋士が本因坊に挑戦するのは、1962年第17期の半田道玄(坂田栄男本因坊に4-1で敗退)以来62年ぶりのことであった。
挑戦手合五番勝負
五番勝負の開催地は3月23日に毎日新聞の社告で発表。開幕は東博で初の開催。前年将棋名人戦で藤井聡太竜王が名人奪取した藤井荘、前期決着局の舞台戸田家などが開催地に選出。
一力は初防衛戦。挑戦者決定戦で芝野に勝利した関西棋院所属の余正麒の挑戦だったが、一力が3連勝で本因坊初防衛を果たした。
- 就位式
- 2024年12月16日、東京・関口「ホテル椿山荘東京」
武宮陽光日本棋院理事長より允許状、松木健毎日新聞社社長執行役員から賞金目録、副賞として大和証券グループからSamsung Galaxy S24 Ultraが贈呈された。
脚注
外部リンク
- 第79期本因坊戦 囲碁の日本棋院




