只見駅(ただみえき)は、福島県南会津郡只見町大字只見字上ノ原にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)只見線の駅である。
2013年3月16日ダイヤ改正で、西隣の田子倉駅(臨時駅)が廃止になったため、以後福島県ならびに東北地方で最も西に位置する駅となった。
歴史
- 1957年(昭和32年)12月:電源開発専用鉄道が開業。
- 1961年(昭和36年)12月:電源開発専用鉄道の貨物輸送を終了。
- 1963年(昭和38年)8月20日:専用鉄道の施設を利用して開業。一般駅。
- 1971年(昭和46年)8月29日:当駅・大白川間が延伸開業。只見線が全通。
- 1982年(昭和57年)8月1日:貨物の取り扱いを廃止。
- 1984年(昭和59年)2月1日:荷物の取り扱いを廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により、 東日本旅客鉄道(JR東日本)の駅となる。
- 2008年(平成20年)9月26日:大白川方が特殊自動閉塞化される。
- 2011年(平成23年)
- 7月30日:新潟福島豪雨により、営業を休止。
- 11月1日:会津川口 - 当駅間でバス代行を開始
- 2012年(平成24年)10月1日:当駅 - 大白川駅間の復旧に伴い、小出方面営業再開。
- 2019年(令和元年)6月1日:管理駅が会津坂下駅から会津若松駅に変更。
- 2022年(令和4年)10月1日:只見線の全線運転再開に伴い、会津若松方面で営業を再開。定期列車は駅舎とは反対側の上り本線発着となる。
- 2023年(令和5年)12月1日:会津若松 - 只見間のCTC化に伴い、駅舎側の下り本線が使用停止。また、駅社員配置時間が終日から午後の数時間のみとなる。
- 2025年(令和7年)4月1日:終日無人化(予定)。
駅構造
2024年(令和6年)9月現在は、島式ホーム1面2線を有する地上駅で、構内は広い。ただし、駅舎側の線路(旧下り本線)は使用を停止している。反対側の線路(旧上り本線)は場内・出発信号機はそのまま設置されているため、当駅での折り返し運転が可能である。新潟福島豪雨の影響で会津川口方面が不通となっていた際は、小出方面の定期列車はすべて駅舎反対側のホームに入線し、折り返していた。また、「SL会津只見号」は当駅折り返しのため上りホームへ入線後、蒸気機関車機回しを行っていた。その間、小出方面へ接続する列車は、下りホームへ入線して折り返していた。
駅舎はコンクリート平屋で、保線詰所も入った大きなものである。ホームは広い構内の中に鋼製骨組みにコンクリートパネルを敷いたものがぽつんとある形となっており、駅舎からホームまで構内通路の上を60メートルほど歩かなければならない。しかし、豪雪時はこの通路両脇が除雪した雪で壁となり、ホームから駅舎の屋根も見えなくなる。
あいづ統括センター(会津若松駅)が管理する直営駅(管理助役配置)である。みどりの窓口や自動券売機は未設置であるが、駅舎内部の待合所に出札窓口がある。
構内の大白川方の線路の東側には、珍しい人力で動かす転車台もあり、夏季などに運転される観光列車「SL会津只見号」の蒸気機関車の向きを変えるときにも使用されている。只見線は昭和40年代後半ごろまでC11形蒸気機関車による貨物列車が運行されていた。転車台はその名残である。
豪雨災害前は夜間滞泊が設定されていた。大白川駅 - 当駅間の復旧ダイヤでは、始発・最終列車は大白川駅始発・終着に見直されたために廃止された。
只見町インフォメーションセンター
2008年(平成20年)2月10日に竣工した改築工事で、待合所に只見町インフォメーションセンター(只見町観光まちづくり協会)が併設された。土産品販売のほか、夏期はレンタサイクルなども扱っていた。
その後、2021年(令和3年)に駅前の「賑わい創出エリア」の整備が計画され、只見町インフォメーションセンターはエリア内に新設される建物に移転することになり、2022年(令和4年)8月に順次移転・開業した。観光案内所、土産物販売、レンタサイクルのほか、軽食コーナーも併設している。なお、駅舎内のインフォメーションセンターがあったスペースは、写真や映像など只見線関連の展示を行う常設ギャラリーとなった。
のりば
利用状況
JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員は36人である。
2000年度(平成12年度)以降の推移は以下のとおりである。
駅周辺
只見町の中心部にあり、駅前にはタクシー会社があり、町内の各観光スポットへの交通の便が確保されている。
- 地理・交通
- 観光・名所・レジャー・商業
- その他
バス路線
- 定期路線ワゴン 自然首都・只見号:会津田島駅
- 当路線は、2017年(平成29年)4月21日よりリバティ会津に新設されたことで首都圏から南会津・只見地域へのアクセスが向上したため、2019年(平成31年)4月1日より開設された。なお、車両は定員9名のワゴン車。区間便などはなく、往復2便設定されている。全線を乗り通した時の運賃は1,500円、只見町内のみの利用時は200円。
隣の駅
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)
- ■只見線
- 会津蒲生駅 - 只見駅 - *
(臨)田子倉駅- 大白川駅
- 会津蒲生駅 - 只見駅 - *
- *
打消線は廃駅
脚注
記事本文
利用状況
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
- 日本の都道府県の東西南北端の駅の一覧
外部リンク
- 駅の情報(只見駅):JR東日本
- 只見町観光まちづくり協会




